成田山横浜別院(その二)

(なりたさんよこはまべついん/横浜市西区宮崎町)

取材日:2004年2月22日



さあ、まず出迎えてくれるのが、この狛狐です。少し苔むして歴史を感じさせます。顔なども大分風化が進んでおり角がとれてしまっています。
こちらの狛狐は雌らしく、足下に子狐がまとわりついています。
子狐は赤い前掛けの下にもぐりこんで、母親に甘えているようです。
こちらは雄でしょうか。少し厳しい表情です。前足で大きな珠を押さえています。でも、前掛けがかわいい。
狛狐の土台には、鍵や小槌が彫られています。
さらに進んでいくと、また鳥居が並んでいます。
階段の先には、稲荷らしき社が見えてきます。周囲の岩は溶岩のような険しいものです。
これは、穴守稲荷など多くの稲荷神社に共通して見られるものです。
その途中の岩場にあるのがこの狐。ここの為に創られたものなのか、どこかにあったものを移設したのかは定かでは ありませんが、通常の狛狐とは違ったポーズです。動きが生き生きとしていて、今にも動き出しそうです。
一方、こんな狐もあります。と言っても、もうこれは、狐のかたちはほとんど無く、わずかに残った宝珠のような形と土台だけです。
いったいどのような歴史を経てきた狐なのでしょう?
こちらは、前足で子狐をいなしているような母狐です。小さな像で、注意しなければ、つい見過ごしてしまうような 狐像です。でも、とてもあたたかで母狐の慈悲のようなものを感じます。やさしい目でしょう?
こちらも実に小さな瀬戸物狐が岩のちょっとしたくぼみにちょこんと座っていました。
これは、険しい岩の間にある洞穴の中です。一対の狛狐がまるで会話でもしているように置かれています。奥の方には別の狐の姿もちらりと見えます。
これはさきほどの走り出しそうな狐と対のものでしょうかこちらは残念ながら首がなくなってしまっています。
見上げると、岩の上にはこんな小さくて立派な祠がありました。


別院の狐はまだまだ続きます


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