成田山横浜別院(その一)

(なりたさんよこはまべついん/横浜市西区宮崎町)

取材日:2004年2月22日

このあたりは、伊勢佐木町、福富町など、いわゆる昔からの歓楽街にほど
近い場所で、土日ともなると、場外馬券売り場に急ぐ、おっさんたちで道が
溢れるようなところだ。そんな街のすぐ裏手にあるのが、この成田山横浜
別院だ。ここは、お参りのデパートみたいなところで、敷地のいたるところ
に水子地蔵から、大日さんから、水行場から、稲荷まで、様々なお参りも
のが集まっており、いわば「テーマパーク」みたいなものだ。

成田山横浜別院延命院は、明治3年、本山の成田山新勝寺よりご分霊を
勧請し、現南区西中町の普門院境内に遙拝所を設立したことに始まり、
つづいて明治9年現在地に移り・・・・明治26年延命院と称した。
と、延命院縁起にはあるが、稲荷の由来については記述されていない。


ごらんのとおり、小高い丘の上には成田山別院の本殿があり、手前の鳥居をくぐって、急 な階段を昇りながらそこへ向かうのですが、その途中に様々な神様が並んでいます。まさに、神様のテーマパークみたいな場所です。
ほらね。こんなにいろんな神様がそろっています。上に上るとこの他にも「水子地蔵」や「出世稲荷」などもあります。
入り口はお馴染みの真っ赤な鳥居です。お稲荷さんの臭いがぷんぷんしますね。
入り口の碑にはしっかりと伏見正一位稲荷大明神とあります。
入り口を入って左手では、真っ赤な鳥居のタイムトンネルが稲荷の世界へと導いてくれます。
鳥居をくぐる手前右手には、池にせり出したかたちで弁財天が祀られています。弁財天は商売の神様で、白蛇が守り神のようです。
弁天様って、このように水の上に張り出して祀られることが多いですね。
首がふたつに分かれた蛇が、真ん中に宝珠を抱えています。蛇は経済の神様です。
弁財天を過ぎて、いくつかの鳥居をくぐって行くと、いよいよ稲荷の世界に入っていきます。

それでは次のページからは稲荷の世界です。


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