(2004年8月29日作成)

「本物のきつねに会える!!」そんな貴重な場所が、意外にも わたしの郷里の近くにありました。宮城蔵王の山中にある「蔵王キツネ村」 がそれです。いままで、石のキツネしか見たことのないわたしにとっ てこの「キツネ村」での体験は、ぞくぞくするものでした。さあ、そ れではみなさんにも、その興奮の一部をお分けしましょう。


東北自動車道の白石インターを降りて、少し南下したとこ ろで、西方面に向かう道に入って行き、うねうねとした山 道をしばらく走ると見えてくるのが、このあやしげな建物 です。まるで、観光忍者屋敷のような・・・・。
夏休み時期にもかかわらず駐車している車もまばらです。「大丈夫かな?」と一抹の不 安がよぎります。
蔵王キツネ村のチケットです
700円也の入場料を払い、 引き戸を開けて場内に入るとこのキツネが出迎えてくれま す。彼は3本足の「さんちゃん」というキツネで、とって もおとなしいのです。ただ、 触らせてくれるかどうかは、 さんちゃんの気分次第です。
さらにもうひとつの扉を開け て奥に入ると、そこは、フェ ンスで仕切られた広めの公園 といった空間が広がっていま す。そして、そこには待望の キツネたちがあちこちにうろ うろしています。まさにキツ ネ王国に足を踏み入れた、と いう感じです。通路を歩いて いるとこんなふうに、まるで 普通の犬のように近づいて来 ます。最初はちょっと怖いの ですが、慣れてくるとなかな か、かわいいものです。
キツネ村は小高い丘のように なっており、そのあちこちに 様々な種類のキツネがねそべ っています。人の気配を感じ ると、こちらを見つめたりし ますが、やがて関心をなくす と、またふいとそっぽを向い てしまいます。
中には、穴掘りに精を出して いるやつもいます。これはど うもキツネの習性のようです こうして穴を掘り、でてきた 冷たい土の上で昼寝をするよ うなのです。もともとキツネ は穴に棲むものなので自然な ことではあるのですが。
ほら、こんな具合に。気持ちよさそう。それにしてもなあ 野生のキツネなら人前で寝ていたりは、しないだろうに。 それにしても、なんだか、かわいいです。
ちょうど夏毛だったので、冬のようなふわふわな感じでは ありませんでしたが、それでも、太いしっぽに、きりっと した目。スマートな身体は犬にはない精悍さがあふれてい ます。う〜ん、かっこいい!
なんだか不思議な知性さえも感じてしまいます。わたしの 目の前で、このキツネはいったい、何を考えていたのでしょう?
こんなふうに、通路を堂々と横切っていくやつもいます。 この格好はまさに野生動物。なにか「風格」さえも感じる ほど。この太いしっぽはわたしの憧れです。先っぽが白い のが、かわいい。
かゆいところを掻いているあたりは、まるで犬みたいです。 キツネにとっても平和なひとときなんだろうなあ。
このスマートさ。ダイエットなんて、関係なさそうです。 首の白さがおしゃれです。こんなキツネ目の女性がいたら きっとイチコロです。
このきつね村にも稲荷があります。「御金稲荷神社」とい い、昔この道を通って山形に魚を運んでいた商人が、この あたりでいつもキツネに小魚を与えていたところ、その商 売がいたく繁盛し、その御礼にと稲荷を祀ったものだそう です。その他にも、この周辺には「キツネ」にちなんだ地 名などが数多くあるのだそうです。
   園内にさらに別の金網に囲まれている一角があります。そ の中には、まだ幼い子狐たちがたくさんいます。中にはじ ゃれあっているもの、すねているもの、ひとりで遊んでい るものなど。まるで幼稚園の子供たちみたいです。柵に近 づいて行くと、好奇心の強い子狐たちが寄ってきてはこち らをじっと見つめてきます。その目はとてもかわいく、せ つないほどに愛らしいのです
 


 お土産 

さあ、では最後に「蔵王キツネ村」のお土産を紹介して
お別れしましょう。ちょっぴり可愛すぎるマスコットです。


「蔵王キツネ村」に興味をもった人は下のサイトに行ってみてね!!




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