末廣稲荷社

(すえひろいなりしゃ/東京都千代田区外神田二丁目)

取材日:2006年5月16日
奉納日:2006年6月15日

この稲荷は神田明神の境内にあり、元和2年(1616年)の社で 非常に古く、現在の社殿は昭和41年に再建されたものだそうです ここに稲荷があることは知りませんでしたが、妻恋稲荷の調査時に 近くなので、ちょっと寄ってみたところ遭遇しました。


神田明神と言えば、江戸下町を代表する超有名な神社ですが、今回初めて訪れました。なんとも大きく派手な門ですね。
その神田明神の本殿の裏手に廻ると、そこにはひっそりと三つの神社が合祀されていま した。そのひとつが、ここに紹介する末廣稲荷です。奥に見える赤い鳥居がそれです。
末廣稲荷の正面です。堂々とした鳥居と奥にある真っ赤な社が印象的です。
鳥居に掛けられた額も、とても立派なものです。金ピカです。
鳥居をくぐると、そこは稲荷としてはほどよい広さの境内です。真っ赤な社の両脇にはブロンズの狛狐がしっかりと祠を守っています。
ややスリムなお狐さんは、胸を反らせて、ちょっと偉そうにしています。
顔立ちもなかなか精悍です。ブロンズなので、けっこう細かい表現までされています。
足の部分も指の一本一本まで表現され、かなりリアルです。
こちらは反対側の狛狐です。偉そうな割には、胸の赤い前掛けがかわいいです。
この狐は口に鉤を咥えていますね。何を開ける鉤なのでしょうか?
さて、末廣稲荷の前にある駐車スペースの奥に、こんな小さな稲荷の石祠を見つけました。そして、そのまわりには かわいい石狐たちが寄り添っています。わたしは、こういう稲荷の方が好きですね。
祠を守る、というよりも、祠に隠れようとしているようにも見えます。
子供達がかくれんぼをしているようで、かわいいです。
「まあだだよ」なんて。
さて、神田明神下といえばもうひとつ有名なのが「銭形平次親分」です。ここには平次を祀る碑があります。左の大 きいのがそれですが、右手にある小さな碑は子分の「八五郎の碑」なんだそうです。シャレてますね。

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