(たけよしいなりじんじゃ/東京都豊島区雑司ヶ谷)
取材日:2005年11月2日
ここは今では「雑司ヶ谷の鬼子母神」として有名ですが、元来はこの 武芳稲荷神社の土地に、後から鬼子母神が建てられたのだそうです。 武芳稲荷は、いまから約400年ほど前に、ここの地主神として祀ら れたもので、この土地を当時は「稲荷山」と呼んでいたそうです。 私がここを取材した理由は、単に稲荷神社だから、というわけではな く、実は私の好きな「椎名林檎」のプロモーションビデオの撮影現場 だったからです。そのあたりも写真で紹介します。 |
JR目白駅から目白通り、明治通りとぶらぶら15分ほど歩いてちょっと右の路地に入ると、大通りの喧騒からは想像できないほどの静かな空間に入り込みます。ここが雑司ヶ谷鬼子母神です。 | |
境内に入ると、すぐ左手に武芳稲荷の赤い鳥居群が見えます。 | |
ずらり並んだ赤い鳥居群は各地の稲荷神社でお馴染みの光景ですが、いつ見ても圧巻です。 | |
ここを通ると、何か不思議な世界に迷い込むような気がするのは、私だけでしょうか? | |
そして、その一番奥に稲荷の社が見えてきます。 | |
都市部の稲荷神社にはとても多いのですが、ここでもその例に洩れず、金網の檻の中に閉じ込められています。悪さをする者から守るためでしょうが、とても悲しい気持ちになります。 | |
右手の狐の足元には、子狐がいます。いつ見てもかわいいですね。子狐の頭には母狐の前脚がちょこんと載せられていました。母の愛情ですね。これは鬼子母神にふさわしい光景です。 | |
左手の狐ですが。逆行でよく見えませんね。すみません。 | |
こちらの狐の口には、何やら巻物のようなものが咥えられていました。 | |
さて、この稲荷神社への訪問は、わたしにとってもうひとつの意味がありました。それは、この神社の境内は、わたしの好きなアーティストである「椎名林檎」さんのPVの撮影現場なのです。「歌舞伎町の女王」という曲のPVの背景に出てくるのがここの境内です。PVの画面と対応させて見てみましょう。(一部著作権に触れますが、ご容赦!) | |
林檎ちゃんが、GIのような帽子でギターをかき鳴らしているシーンで使われた場所です左手の樹の位置から想像する と、この林檎ちゃんの位置はかなり窮屈な状態であったことがわかります。 | |
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妙に印象的な「不衛生、大小便禁ず」の警告文字。撮影から時を経ているので、残って いるかなと不安でしたが、このとおり、やや薄れてはいますが、ありましたよ!! | |
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林檎ちゃんが、稲荷のお社をバックに歌う場面です。実際の場所には、林檎ちゃんが座 っている台はありませんでした。きっと撮影用に用意したセットでしょう。 | |
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「歌舞伎町の女王」のPVの最後の場面がこれ。前のシーンとは全くイメージの違うコス チュームでアコースティックギターを弾いています。ここは、鬼子母神の本殿の正面階段です。 | |
今回は、ちょっと今までと嗜好の違う取材でしたが、こういう
のも面白いですね。映画の現場、なんていうのもこれから
機会があればやってみたいと思います。