白魚稲荷神社

(しろうおいなりじんじゃ/東京都大田区羽田)

取材日:2003年9月14日

武蔵国風土記に「漁士白魚を求めて得しときは、まず此の社に供ふる。
ゆえにかく云へり」と社名の起源が記されている。多摩川の砂利採取が
行われるようになった頃、この事業に従事する人たちの信仰を受け、社
頭は大いに盛んであった。昔、この付近は藁葺き屋根が多く漁師町特有
の建て込んだ家並みから、火事が起こらないよう祈願する人も多く火伏
せの神様としても信仰がある。その為か、この社は先の大戦の戦火を免
れた。(以上「穴守稲荷神社」ホームページ記述より転載)

京急羽田線の穴守稲荷駅から歩いて10分ほどの住宅街の中にある「白魚稲荷神社」。
通りの奥の方に赤い鳥居が見えます。大通りからはよほど注意して見ないと、ほとんど気づかないほどです。
お社は比較的新しいようで、金箔もあでやかな額に「白魚稲荷神社」の名称が輝いています。いかにも海の近くの稲荷という感じの名前です。
お社の全景です。神社の規模の割にはなかなか立派な土台ですね。ここの土地は古い埋め立て地で、海面との高低差 があまりないので、水害に備えての土台の高さなのでしょうか?お年寄りの参拝は、ちょっと辛そうですね。
境内に狛狐はいませんでしたが、お社の欄間の彫刻に、二匹の狐が彫ってありました。
背景には稲の束が描かれています。
神社の彫刻には、龍などの彫り物はよく見ますが狐の彫り物は、初めてでした。それでも稲荷神社に不可欠な狐を見つけて、ほっとしました。
お社の内部の様子です。お社の扉は開きませんでしたが、格子の隙間から中を撮影しました。なかなか立派なしつらえです。上方には稲荷マークが燦然と輝いていました。

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