(かもめいなりじんじゃ/東京都大田区羽田)
取材日:2003年9月13日
この社に現存する石の鳥居には弘化2年(西暦1845年)建立と 刻まれているところから、御鎮座はそれ以前となる。その昔、漁師 たちが祈願すると鴎(かもめ)が飛来して大漁であったと云うこと から、鴎を大漁の兆しとして崇め、以後「鴎稲荷」と呼ばれるよう になった。大正13年頃社屋を新築したが、昭和20年の戦災で焼 失してしまった。その後町民により再建され、現在でも初午の夜は 篝火を焚き太鼓を打ち鳴らしている。 (以上「穴守稲荷神社」ホームページ記述より転載) |
運河沿いから100メートルほど入った路地にあるのがこの稲荷神社。「鴎(かもめ) 稲荷神社」とは、まさに海辺の稲荷らしい名称だ。このあたりはかつて漁師町だったようで、 きっと海の安全や大漁を祈ったのかもしれない。 | |
石の鳥居に掛けられたこの額もやはり石を彫ったもの。もうだいぶ風化しているが、かろうじて「鴎稲荷神社」と読める。 | |
けっこう地味なお社。昔テレビで放映していた「てなもんや三度笠」にでも出てきそうな雰囲気のお社 です。その手前には、狛狐はいなかったが、一対の丸くて赤い筒状のものがあります。いったいこれは何でしょう? | |
その筒状のものがこれ。筒には「稲荷前」と記されています。上面には、アンカーを打った跡のような穴がありまし たが、かつてはこの上に狛狐がいたのでしょうか? | |
その石の土台には、稲荷神社でよく見かける、あの炎のマークが彫り込まれていました | |
社に掲げられた木製の立派な額です。 | |
ここも扉は固く閉じられていたので、隙間からフラッシュをたいて中を撮影しました。 すると、いましたよ!狐が。ほら、横向きに座っている狐と、レリーフ状に彫られた正面向きの狐がいます。 |