(とうかんもりいなりじんじゃ/東京都大田区萩中)
取材日:2003年7月12日
東官守稲荷神社は、昔 萩中町7番地(旧番地)辺りにあり、敷地も 広く東に向き、海に向かって建てられていた。当時この地に住む村人 らは半農半漁の生活をしていたので、海における仕事の安全を祈る守 護神として、村人達の信仰を集めていた。大正6年の風水害により社 は被害を受けたが、萩中神社再建の際、萩中神社の境内に移された。 しかし、また昭和20年4月、戦災の為焼失してしまったが、町民の 努力により再建された。(以上「穴守稲荷神社」ホームページ記述よ り転載) |
京浜急行羽田線の糀谷駅から歩いて数分。商店街が切れるあたりに突然見えてくるのが このこんもりとした木立。いかにも「神社があります」といった風情。 | |
中に入ると、意外なほど広い境内に驚く。しかもなかなか立派なお社の前には、これま た立派な狛犬が。でも、稲荷神社では?と、見ると左手奥にちらと見えたのは赤い鳥居だった。 | |
ありました!これこれ。お馴染みの赤い鳥居と、その両側には確かに石狐が。でも、な んと狐は金網の中だった。動物園じゃないのに。 | |
巻物をくわえている石狐。顔幅は横に広く、狐というよりも何かタヌキに近い雰囲気。 それに目のあたりも、般若のようでなにやらおどろおどろしい。 |
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こちらは雌の狐らしい。足下に子狐がいて、前足でやさしく守ってござる。表情も心 なしか右手のものよりもやさしげな感じ。 | |
やけに耳が大きい子狐。ハイエナみたい。でも、お母さんのお腹の下でとっても安心し てる。それだけにこの金網が違和感あってかわいそう。 | |
山陰の稲荷神社の社の背面には、必ずと云っていいほど狐穴という丸い穴があいている。 何のためのものかは確かではないが。しかし、関東の社にはこのように、穴のあることはまずない。 それにしても、この神社の「東官守」という名称、なんと読むのかどなたか教えてください。 |