マンション脇の住宅に
(横浜市神奈川区)
私の住んでる町にはマンションがたくさんありますが、その
うちのひとつにも、赤い祠がありました。あるとき偶然に発見
したのですが、ずっと気になっていたので、今日は意を決して
でかけてみました。
その祠は、マンションに隣接する個人のお宅の敷地内にあります。
私が訪れたとき、ちょうどその家のご主人が、なんと赤いスプレイを
手にして、祠に吹き付けている最中でした。そこで「すみませんが、
写真を撮らせていただけないでしょうか?」とぶしつけなお願いを
すると、多少けげんな表情をしながらも(当たり前だ)了解してくれ
ました。深い信仰はどうかはわかりませんが、こうしてときおり
メンテナンスをしているあたりは、決しておろそかにされて
いない様子で、安心しました。
あいにく、詳しい話は聞けませんでしたが、こうした小さくて 素朴な稲荷の、実際に世話をしている姿を初めて目にしたこと はとってもラッキーでした。ちなみに、祠の中にも狐はいない そうです。でも、「お稲荷さん」だそうです。
お稲荷さんといえば、たいてい鬱蒼とした木立に囲まれていたり、 赤い鳥居の奥にあったりしますが、ここでは狛狐に守られることも なく、祠のみが忽然と立っています。違和感がない、と言えば嘘に なりますが、それでも、この存在感は立派だと思いませんか?