妙徳稲荷

(みょうとくいなり/平塚市札場町)

取材日:2007年3月3日
奉納日:2007年3月24日

平塚市の相模川に近い住宅地にある古そうなお稲荷さんです。台町稲荷からも徒歩で2分くらいです。この近辺には先に紹介した「稲荷山神社」「港稲荷」「台町稲荷」などもあり、稲荷信仰の盛んだった地域のようです。


住宅街で神社を探すのに一番早いのが、こうした大きな木立を見つけることです。今回もこの大きな木を目指して行ったら、神社はすぐに見つかりました。神社と大木(多くの場合、御神木)は切り離せない関係ですね。
そして神社の入り口に欠かせないのが、この「鳥居」ですね。鳥居の先は鬱蒼と薄暗く何か別世界のようです。
鳥居をくぐると、このように境内全体が薄暗く、空気もしんと冷たいような気がします。いいですね。神社特有の雰囲気満点です。
入り口の脇にはこのように祭神を示す看板が立っています。これによれば、主たる祭神は妙徳稲荷大神のようです。他に「木曽御岳大神」ともありますが、青梅の御岳大神と同じなのでしょうか。あれの眷属は狼なので、稲荷とは親戚筋なのかもしれません。。
突き当りにはこのような拝殿があります。白い幕が張られており、厳かな雰囲気をかもし出しています。
拝殿に下げられた堤燈には、「御宇気神社」と書いてあります。これがこの神社の正式な名称なのでしょう。でも、堤燈の側面にはちらりと、稲荷を示す稲穂マークが見えています。
拝殿には、このような看板も掛けられています。ここにもこの神社の祭神が書いてありますが、四座とか三座とかはどういう意味なのでしょう?
拝殿の右手には、このような小さな祠がありました。その前には1対の石狐があるところを見ると、これは稲荷の祠のようです。
正面から見れば、なるほど立派なお稲荷さんです。さきほどの拝殿とは別の稲荷なのでしょうか?>
これがその稲荷の眷属です。かなり古そうで、表面がだいぶ削れてしまっています。それでも、けなげに祠を守っています。
全体的に丸みがあって、彫られた顔の表情はわかりませんが、なんとなくやさしそうな感じのするお狐さんですね。
拝殿の陰にはこのような本殿があります。ここに御神体も納められているのでしょう。
この本殿には立派な暖簾?が掛けられています。そこには黒々と「妙徳稲荷」と記されています。要するに「妙徳稲荷が祀られている御宇気神社という神社」なのですね。それにしても、何やら面白いマークですね。
【三嶋神社】
妙徳稲荷から平塚駅方面に歩くこと7、8分。大きな通り沿いにあるのが、この三嶋神社です。ここに稲荷はなかったのですが、せっかくなので取材してみました。ここでは近所の子供たちが遊んでいたりして、公園にもなっているようです。
ここで見つけたのが、この恵比寿さまです。恵比寿様というのは商売繁盛や漁業の神様として知られています。釣り好きのわたしとしては、つい手を合わせてしまいました。果たしてご利益はあるでしょうか?

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