(しのはらはちまんじんじゃ/横浜市港北区篠原町)
取材日:2006年10月9日
奉納日:2006年10月12日
妙蓮寺方面から、菊名、新横浜方面への抜け道になっている道の交差するあたりにある八幡神社。夏には大祭が催され、たくさんの人でにぎわいます。その境内の奥の奥に、発見したのが、この小さな稲荷です。 |
これが篠原八幡の境内全景です。例によって、背の高い木の木陰が、静かな空間を創り出しています。この正面に向かって左手の奥に、隠れるような稲荷を見つけました。 | |
小規模ながら、きちんとした造りのお社の前には、一対の眷属が護っています。 | |
石狐です。全体的に曲線的でなかなか優美なお姿ですね。 それに、適当に苔むして風情もたっぷりです。下にくるりと巻かれた尻尾は、いかにも「狐」そのものです。 |
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ぐっと下に向けられた首は、不自然なほどですが、それがとても威厳を感じさせるポーズになっています。首には注連縄が巻かれています。これは関東では珍しい。 | |
これは反対側の狐です。右のものに較べて、少し筋肉質で雄っぽい感じです。足元には宝珠が置かれています。 | |
顔の石は、少し落ちかけていますが、この作者の造型センスを見るには十分な形状を残しています。なかなか素敵なお顔ですね。 | |
周囲には、こんな狐もありました。これは先程のものと違い、少々おどけた感じの形状をしています。左の狐の足元には子狐のようなものがいますね。 | |
こちらの狐も、だいぶ欠けてしまっています。長い間、どこかの稲荷を護っていたのでしょう。ここで、ゆっくりと余生を過ごしてほしいものですね。その左手の石碑を見ると、この八幡神社は800年の歴史があるらしいです。 |