渋澤稲荷神社

(しぶさわいなりじんじゃ/横浜市鶴見区北寺尾5丁目)

取材日:2006年7月30日
奉納日:2006年8月1日

鶴見獅子ヶ谷通りの「獅子ヶ谷小学校入り口」交差点からすぐのところにある立派なお稲荷さんです。街道を走っていては全く目に入らない場所にありますが、歴史はかなり古く、由緒ある稲荷のようです。


このあたりは、いまは寺尾という地区名ですが、昔は渋澤郷と言われていたらしく、その地名に由来する神社名のようです。これが、正面入り口の石鳥居です。その先は鬱蒼とした木陰で、真っ暗に見えています。こうした神社特有の雰囲気はいいものです。
石鳥居に掛けられた、これも石でできた額には渋澤稲荷と銘されています。
入り口の両側には、いかにも稲荷らしい真っ赤な幟が列をなしています。これがあると本当に「お稲荷さん」という 雰囲気が出ますね。幟には正一位渋沢稲荷大明神とあります。
境内の様子です。木立の陰がひんやりとした空間を創り出しています。
お社です。コンクリート製ですが、まあそこそこの雰囲気 はあります。両側には一対の石狐が鎮座しています。
お社には、こんな金ぴかの額が掛けてありました。それにしても、1行で書かない理由でもあるのでしょうか?こういう形式なのでしょうかね?
さて、いよいよ石狐です。右手の狐は子供を抱えています。ここの狐の顔は独特ですね。あまり見たことのない造型のものです。
ちょっと後ろから見たところです。しっぽは、ふわふわの感じですね。こちらは雌のためか、首にはゴールドの首輪をしています。
顔には、けっこう細かく彩色が施されています。歯も1本1本がわかるように塗られていますね。鼻の頭は、欠けたためなのか、補修してありました。
子狐です。子供のくせに、やけにクールな表情ですね。くるりとまるめた尻尾がかわいいです。
こちらは左手の狐です。手元には宝珠を持っています。こちらは雄なのでしょうか、金の首輪はありません。
この切れ長の目の彩色は、なんだかエジプトの壁画に出てくる顔みたいですね。
それにしても、変わった顔つきの狐だなあ・・・。
境内にはもうひとつの入り口があります。境内の横から入るのですが。こちらには、赤い鳥居が立っています。
赤い鳥居の両側には小さな石狐がいました。ちょっと逆光で見にくいですが。とても素朴な造型です。
こちらの足元には、かわいい子狐がいますよ。甘えん坊みたいですね。
こちらは、お父さん狐?尻尾 は折れてしまっています。ちょっと犬みたいですね。

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