(くまのじんじゃ/横浜市鶴見区寺谷2丁目)
取材日:2006年5月1日
奉納日:2006年7月14日
鶴見獅子ヶ谷通から鶴見駅方面への抜け道的な道路沿いにある熊野神社です。稲荷はこの神社の境内の奥にあります。熊野神社には稲荷が合祀されていることが多いので、もしやと思って探って見つけた稲荷です。 |
こんもりとした木々に囲まれた神社の全景です。正面に見えるのは金属製の鳥居。 左手のバイクは、私の愛車です。 |
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鳥居をくぐり、正面の階段を上りきると、熊野神社の社があります。その両脇には狛犬が鎮座しています。でも、稲荷はあるのでしょうか?> | |
熊野神社の社の裏手を覗いてみると、何やら赤い屋根が見えてきました。もしかしたら稲荷?期待は膨らみます。 | |
こじんまりとした祠です。これが紛れもない稲荷である証拠として、祠の石垣の手前にちょっと見難いですが、石狐が座っています。 | |
まず祠をよく見てみます。祠の中には、かわいい瀬戸物狐が並んでいます。かなり古いものらしく、彩色は落ちてしまっているものがほとんどでした。 | |
欄間には宝珠が彫られています。稲荷っぽいです。 | |
かなりボロボロ状態ではありますが、祠の屋根にもちゃんと宝珠がついています。 | |
さあ、いよいよ石狐を見てみましょう。祠の石垣の前には1対の石狐がお互いを見合って座っています。 台座も何もないところに座っているので、まるで本物の狐が座っているみたいです。 |
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正面からだとわかりにくいので、ちょっと横から見てみましょう。 | |
これが右手の狐です。口を閉じて、前脚には宝珠を持っています。本当に草むらの中にいるキツネみたいですね。 | |
顔のアップです。なかなかリアルでかっこいいですね。この作者の造型センスがうかがわれます。ハンサム狐です。うっすらと緑の苔が生え、渋い感じも出ています。 | |
足元の宝珠です。 | |
これは左手の狐です。ちょっと口を開けて、足元には子狐を抱いています。 | |
こちらの狐はちょっと優しそうです。お母さん狐でしょうか。 | |
足元の子狐です。やんちゃ坊主というより、ここの子狐はちょっとお上品です。 | |
狐を上から見下ろしてみると。ほら、こんなにもリアルです骨格までも再現されているようです。 | |
これは熊野神社の狛犬です。こちらは「阿」の方で、口を開いています。前足には御殿鞠を持っています。狛狐の場合は、これが「宝珠」になるのですね。 | |
これは「吽の方で、口を閉じています。そして、足元には子供の犬がいます。これも狛狐と一緒ですね。どちらが先なのでしょう? | |
その他の気になるもの | |
社の反対側には別の祠がありました。稲荷とほぼ同じような大きさのものです。でも、こちらには石狐はいません。何の祠なのでしょう? | |
祠の中を覗くと、いくつかの置物があります。その中に「大黒様」がいました。これはダキニ天と共通とも言われており、稲荷とも非常に関係の深いものです。 |