福知稲荷神社

(ふくちいなりじんじゃ/横浜市中区西之谷町)

取材日:2006年4月19日
奉納日:2006年7月7日

JR京浜東北線の山手駅から400mくらいの住宅街にあるお稲荷さんです。楽勝で辿り着けると思ったのですが、それが大間違い。その迷路のような路地と、まるでジェットコースターのような階段の連続で、結局は汗みどろになって、ようやく発見したのは、駅に降りてから小一時間もたってからのことでした。由緒などは不明です。


このあたりは小高い丘陵で、あちこちにこのような階段の路地があります。これかな、と思って上ってみても、途中で行き止まりになっていたり個人住宅に入っていってしまったり。途中で近隣の人に道をたずねてはみましたが、その説明も迷路のような路地ではほとんど役にたちません。
そしてようやく辿り着いたのがこの階段でした。ほとんどあきらめかけていた時に、上の右手にちらりと赤いものが目に入ってきたときは、大感激でした。この時すでにヘロヘロ状態です。
期待していた神社の様子とはだいぶかけ離れてはいましたが、それでも稲荷は稲荷です。さあ、もっと近づいて見てみましょう。
これが福知稲荷神社の全景です。確かに神社ですが、なんとも期待はずれな。でもこの赤い鳥居は紛れもなく稲荷を主張してきます。
鳥居の額の文字も消えかけています。ただ、これを見ると福の次の文字が「知」ではなく「地」のようなのです。地図では「知」とあるのですが、いったいどちらが正しいのでしょうか?とりあえずタイトルでは地図どおりの「知」を書いておきます。
これが福知稲荷の祠です。質素というか、地味というか、みずぼらしいというか。あまり手入れされている様子はありません。これがここに残されていること自体が不思議に思えるほどです。
祠の内部を撮ってみました。中央にはなぜか「鏡餅」が。その両側には瀬戸物狐がいます。右手の榊は、もうひからびていますね。
でも赤い垂幕?が稲荷っぽいです。この祭壇がきれいに祀られることは、あるのでしょうか?
お稲荷さんにつきものの、地元のネコです。何を思っているのでしょう?

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