金刀比羅大鷲神社

(ことひらおおわしじんじゃ/横浜市南区真金町)

取材日:2006年3月28日
奉納日:2006年6月21日

横浜橋商店街のすぐ裏手にある神社です。これはいわゆる「こんぴらさん」ですが、漢字どおりには「ことひら」なのでしょうか。
市営地下鉄1号線の阪東橋駅からも歩いて5分程度。とっても長いアーケードの商店街は、人出が絶えません。でもそのすぐ裏にこんな神社があることは、きっと地元の人しか知らないのでしょう。

神社の全景です。このお社のすぐ後ろは、にぎやかな商店街です。その喧騒が嘘のような佇まいです。
これが表通りの「よこはまばし商店街」の様子です。こんなアーケードが延々と続いており、そこにはいろんなお店が並びます。大型店舗が増えている今、このような「商店街」はとても貴重な存在ですなにか、あったかいものを感じます。
正面の鳥居に掛けられた額には「金刀比羅大鷲神社」とあります。
香川県琴平の「金毘羅様」で有名なこんぴらさんは、もともと航海安全の神様だそうです。横浜ですから、まんざら関係なくもない。
「大鷲」というのは、確か川崎大師近くの若宮八幡宮に合祀されていた神社と同じ名称です。
金刀比羅神社のお社の右手に遠慮気味にお稲荷さんがありました。
それでも、赤い幟と鳥居が、お稲荷さんの存在をアピールしています。
鳥居の額には「正一位伏見稲荷大明神」とあり、ここが伏見稲荷から勧請された稲荷であることを表しています。
お稲荷さんのお社は、扉が閉じられており、中の様子はガラス越しに撮影するしかありません。どうしてもガラスにフラッシュが映りこんでしまうのですが、ようやく撮れた狐です。ほとんど赤い前掛けで覆われているので、細かい造型が見えないのが残念ですが、小さいなりに、とてもいいお顔の狐です。尻尾の上にちょこっと子狐の尻尾が見えます。
これが左側の狐です。そのすぐ後ろには、かなり損傷の激しい石狐の姿もちらりと見えています。
この神社の境内には、おもしろいものがありました。この石碑です。
ここには「すし塚」と記されています。寿司塚???何を祀っているのでしょうか?寿司ネタに使われる魚たちを弔っているのでしょうか?

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