(なかむらはちまんぐう/横浜市南区八幡町)
取材日:2006年3月28日
奉納日:2006年6月9日
三吉演芸場のある三吉橋から山手方向に少しあるいたところにある神社で、この八幡宮の中に稲荷が合祀されています。近くには「横浜橋商店街」「三吉橋商店街」など古い商店街もあり、なにか懐かしい感じのする町です。こういう町に神社は、お似合いです。 この稲荷には、実に不思議な狐がいました。ご期待ください。 |
ゆるやかな上り坂の始まるあたりに大きな鳥居が見えてきます。これが中村八幡宮の鳥居です。ここは商店街から一歩奥に入り、ちょうど住宅が始まるあたりで、この日も幼稚園児たちがお散歩をしているところでした。なんとも、のどかな風景です。 | |
表の大鳥居をくぐって少し行くと、この階段があります。神社はこの階段の上にあります。桜も満開できれいです。 | |
階段を上り切ると、正面に赤い鳥居が見えます。これがここのお稲荷さんです。 | |
もう少し近づいてみましょう。こじんまりとした稲荷ですねそれでもやはりなんとも言えない雰囲気をかもし出しています。 お稲荷様の霊気でしょうか? |
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これがこの稲荷の狛狐です。リアルな形状で、尻尾はくるりと後足に巻きついています。前足には鍵を持っています。 ちょっと耳が小さめなのが特徴的ですね。 |
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こちらはその相棒です。こちらの尻尾も同じように後足に巻きついています。前脚には宝珠のようなものを持っています。 | |
お社の中に入ってみました。中は薄暗いのでフラッシュ撮影です。 シンメトリーに配置されています。両側には小さな狐がいっぱいです。 |
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右側の団体さんは、こんな感じです。 榊が瑞々しいところを見るときっと毎日新しいものに取り替えているのでしょう。大切に祀られているのがわかります。 |
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これは左手の団体さんです。 こちらには、かわいい赤鳥居もありました。 |
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石の狐と違って、あったかいやさしさを感じます。色もそう感じさせるのでしょうか。顔も丸めで、ちょっと猫っぽいですね。でも、なかなか愛嬌のある顔をしています。 | |
これは左側の木狐さん。こちらも以前は前脚に何かを持っていたのでしょうか?右足を上げていますが、今はそこには何もありません。 そうそう。この顔、お猿さんにも見えますね。 |
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お社の外にもいろいろなものが置いてあります。これも、お稲荷さんでよくみかける光景です。 | |
これは一尾だけのお狐さん。たぶん以前はどこかのお稲荷さんを守っていたのでしょう。 この顔は、なかなかユニークなデザインです。目の塊が盛り上がって、蛙のようでもあり。顔全体が丸く扁平なので猫のようにも見えますね |
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こんな石碑もありました。ここには「福徳稲荷大明神」とありますが、これがこの稲荷の名称なのか、この石碑だけどこかから持ち込まれたものなのかは不明です。 こうした謎めいたところが、稲荷の魅力でもあります。 |
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不思議な狛狐? | |
これが不思議狐です。大きさは20センチくらいのもので対になっています。今まで、こんな形の狛狐は見たことがありません。そもそもこれは狐なのでしょうか? | |
眼光は狐よりも鋭く、大きく裂けた口も狐とは思えません。角でも生えていそうな頭部には、狐とは明らかに違う形状の耳が後方になびいています。それに身体も異様に細くあばら骨まで浮いて見えています。脚に巻きついている尻尾も、狐のようにふっくらとはしていません。脚の爪も狐にしては大きいものです。 これは、狼か犬なのでしょうか?それとも空想上の動物なのでしょうか? |
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その答えは意外なところで発見することになりました。知り合いの店先に貼ってあったこのお札です。これは東京都青梅にある武蔵御嶽神社のもの。そこに描かれていたのは上の像にそっくりではありませんか? | |
これは御嶽神社の眷属でやはり「狼」なのだそうです。これは御嶽神社内の大口真神社(おおくちまがみしゃ)に祀られているそうです。 これで疑問が解けてスッキリしました。 |