常盤稲荷神社

(ときわいなりじんじゃ/横浜市保土ヶ谷区峰岡町3丁目)

取材日:2006年3月21日
奉納日:2006年5月3日

国道1号線から横浜新道に入る地点と国道16号線をつなぐ道路の中間地点にある稲荷です。最寄り駅は相鉄本線和田町駅です。地図で見ると道路の際に書いているので、見つけるのも楽勝と思っていたのですが。実はこの道路の両側が、けっこう高い絶壁で、その上にあったのです。まずは上にのぼるルート探しから始めました。けっこう急な坂道や階段を通るので、見つけたときは息が切れるほどでした。この一帯は「常盤台」という丘陵の住宅造成地で、その住宅街ののはずれにひっそりとこの稲荷があります。


入り口の風景です。まわりを木々が囲んで、そこに真っ赤な鳥居。まさに典型的なお稲荷さんです。
境内の様子。春の木漏れ日を受けてなんとも静かでのどかでした。
お社の前にある石柱に、この稲荷の名称が記されています。
「常盤稲荷大明神」まだ真新しい石柱でした。
これが常盤稲荷の狛狐です。高い台座にのっており、参拝者を見下ろしています。尻尾はくるりと下に巻きついています。足元には稲穂の束が持たれています。
なかなか精悍な表情ですね。彫り方も、けっこうシャープな感じです。
こちらは、相棒。足元には宝珠が抱かれています。こちらの狐は口をつぐんでいるので「吽」ですね。
お社の内部の様子です。正面には御神体とその両脇には瀬戸物の眷属。そして、手前にはいろんなお供え物があり、しっかりと祀られていることがわかります。
ちょっとわかり難いですが、左手にたくさん吊るされているのは、布でできた猿のようです。こうした奉納は他の神社でも見かけることがありますね。
 個人宅のお稲荷さん 
常盤稲荷の取材を終えて、和田町駅に向かう途中で、個人住宅にある稲荷を見つけました。やはりこの一帯は稲荷信仰が盛んな土地柄なのでしょうか。
これもそのお隣の家にあった稲荷です。いまだにこうして各家に稲荷が祀られているんですね。こういう精神は、いつまでも大切にしたいものです。

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