(なかまるこいなりしゃ/川崎市中原区中丸子)
取材日:2006年3月16日
奉納日:2006年3月26日
JR南武線向河原駅の近く、南武沿線道路からちょっと奥に入ったところにあるこじんまりとした稲荷社です。ここもやはり都会の稲荷の例にもれず、住宅の隙間にひっそりとたたずんでいます。こんな稲荷をみるとつい「現代文明に負けるな!」って応援したくなります |
地図を見ながら探していたのですがよほど気をつけていないと、見落としてしまうほど奥まった場所に、それを見つけたときは、本当にうれしかった。マンションとの境が、高い塀にでもなっていれば、もっと探しにくかったかもしれません。 塀と塀の間に、長い長い参道が続いています。 |
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長い石畳を歩いて奥に行くとそこには確かな稲荷の空間があります。明らかな「神」の空間は、派手ではなくても十分な威厳を保っています | |
石造りの鳥居に掛けられた、御影石を彫った立派な額に「正一位稲荷社」とだけ記されています。 特定の神社名はついていないのでしょうか? |
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石狐はありませんでしたが、社の正面欄間には、見事な狐の木彫ががありました。ちょっとわかりにくいですが、走りながら振り返っている狐の口には、一束の稲穂が咥えられています。なかなか素晴らしい造型です。 しなやかな狐の身体がうまく表現されています。 |
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社の中をフラッシュたいて撮ってみたら、なんと中には素敵な祠がありました。そしてその前にはかわいい幟と、瀬戸物の狛狐がきちんと置かれています。 完璧な「お稲荷さんセット」です。なんかほっとしました |
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社の外には、こんな立派な木彫りもあります。唐獅子でしょうか、唐犬でしょうか?見事なものです。こういうものを、いつまでもちゃんと残しておいて欲しいものですね。 |