(いださんまいいなりだいみょうじん/川崎市中原区井田三舞町)
取材日:2006年3月16日
奉納日:2006年3月22日
東急東横線元住吉駅から10分ほどの閑静な住宅地にあったお稲荷さんです。実はこの稲荷神社には、狐さんはいなかったのですが、ここのたたずまいがあまりに泣けてしまったので、敢えて紹介させてもらいます。 |
この写真、どこが稲荷だ?って思うかもしれませんが、この細い路地の奥にそれはあります。 手前の看板に小さく「大明神」と見えますね。これに気づかないと、完全に見落としてしまうロケーションです。 |
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奥に歩いて行ってみてビックリ!社に鳥居と、一通り揃ってはいるのですが、なんとその前に有刺鉄線が張ってあります。なにやら物々しい雰囲気です。 | |
これがお社です。なかなか素敵な屋根の形状です。こういう社殿の形を「権現造り」と言うのだそうです。 | |
社の手前にはこんな石像がぽつんと置かれています。これは庚申塔というものらしい。 不動尊のような神様の足元には「見ザル言わザル聞かザル」の三猿がいます。 |
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この由緒書によれば、この稲荷は土地の有力者「青山甚右衛門」によって江戸末期に建立されたもの。現在の社は昭和60年に青山一族によって改修された、とあります。 この立派な由緒書と、ものものしい有刺鉄線が何か不釣合いで、悲しい感じを持ちながら帰ってきました。 |