善行神社

(ぜんぎょうじんじゃ/藤沢市善行)

取材日:2005年5月28日

小田急江ノ島線の善行駅(藤沢から二つ目)近くの、細い坂道沿いにある 神社です。創立年は不詳ですが、地区周辺にあった様々な石塔や薬師堂 などをまとめて祀っているようです。二種免許の教習に通った自動車教習 の路上コースで発見しました。


善行神社の由緒です。これによればこのあたりは、かつて「善行寺村」と呼ばれていたようです。
神社の全景です。敷地手前の道路の傾斜が示すように、ここは街道から少し入った細い坂道に沿ってあります。白い石の鳥居と「善行神社」と彫られた石柱が立派です。境内もきれいに整備されており、私が取材したときも、おばあちゃんがお参りしていました。
なかなか立派な本殿です。正面階段の両側には、狛狐が鎮座しています。階段も苔むしていて、なかなかよい雰囲気です。
本殿に掲げられた額も、とても立派です。木目を背景に金文字で「善行神社」と記されています。
本堂前に堂々と構えて座っているのが独特の雰囲気のある狛狐です。
どちらも白い苔が生えていて時の流れを感じさせます。
これが向かって左側の狐。よく見る石狐のポーズに較べるとやや低い姿勢で座っているのがわかります。全体におおらかなデフォルメでちょっとユーモラスな感じもします。
緊張感のある狐というよりも何かやさしい、親しみのある石狐です。
これが右側の狐です。石を削ったノミの跡が見えます。これが狐の毛並みのようで。柔らかなラインとともに、全体をやさしく見せています。前脚も太く短くて、かわいい感じ。お腹のふくらみもかわいいです。
これは顔の部分のアップです本当にやさしい感じですね。口元も、なんとなくにこやかな表情です。目はよく見えませんが微笑んでいるようです癒し系といった感じです。
横から見ると、普通の狛狐よりかなり低い姿勢であることがよくわかります。まるで蛙みたいです。
足が短くて、お腹が台にくっついていて、思わずなでなでしたくなるような石狐です。
上から見るとこんな感じですこれは、まるで「犬」です。しかも「チビ柴」って感じ。
この作者は「キツネ」を作ろうとしたのでしょうか?どう見ても、凛々しい眷属、というよりもかわいいペットみたいです。

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