鶴見神社

(つるみじんじゃ/横浜市鶴見区鶴見中央)

取材日:2005年5月27日

JR鶴見駅から少々川崎寄りの線路沿いにあるのがこの神社。 いつも、電車から見ていて気になっていた場所で、思い切って 取材してみました。鶴見駅の改札からでも歩いて2〜3分です。 稲荷の由緒は、未調査です。




裏通りの角に位置する鶴見神社。この中に稲荷神社があります。この神社がどの系統の神社かは不明です。
ただ、これほど大きな社務所があるのですから、けっこう広い範囲に知られている神社なのでしょう。
本殿も、とても立派です。でもやはりこれは、稲荷とは違うものです。
境内の奥、右手に二つの稲荷が仲良く並んでいました。手前が「中町稲荷社」そして奥が「上町稲荷大明神」です。
各町内がそれぞれに自分たちの稲荷を祀っているようです。このあたりが、いかにも都会の街の稲荷という感じです。
まずは手前のものから。こちらには立派な石の鳥居があります。ちゃんと注連縄もしてあります。その奥には、まるで倉庫のような祠があります。
その石鳥居には、しっかりと稲荷のマークが記されています。
そして、祠の扉の上には一枚の板が貼り付けられ、そこにはあまり上手くない字で「中町稲荷社」とあります。それにしても、頑丈そうな扉です。いったい、どんな大事なものが入っているのでしょう?
そして、その左手にあるのがこちらの「上町稲荷大明神」です。でも、こちらにもお目当ての狛狐の姿は見えません。せめてこの真っ赤な鳥居がいかにも稲荷くさく、心を慰めてくれました。
鳥居の右手には、立派な石碑が立てられており、そこには「正一位上町稲荷大明神」と彫られています。
こちらもなかなか質素な祠です。質素ですが、上品な感じです。
で、やっと見つけたのが、この欄間の木彫り。ここに「見返り狐」がいました。きつねのしなやかな身体がうまく表現されています。稲穂を束ねたようなものが背景になっています。
狛狐はいなかったものの、この木彫り狐に会えてうれしかった。

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