豊受稲荷神社

(ゆたかいなりじんじゃ/横浜市中区羽衣町)

取材日:2005年5月6日

JP根岸線の関内駅近く、国道16号線沿いの少し奥まったところに あるのがこの神社。そもそもは「厳島神社」なのですが、その中に 「弁天」と「稲荷」が合祀されているものです。由緒は不明です。




伊勢佐木町通りに平行する国道16号線から1本裏通りに面するところにある大きな鳥居です。
この鳥居には「横浜弁天」とあります。これは弁天様の鳥居なのです。この周辺は伊勢佐木町の商店街にあたるので商売の神様として祀られているのでしょう。
そして、こちらが国道16号線に面したもうひとつの入り口で、ここにも立派な鳥居と石柱が立っています。そしてこちらには「厳島神社」と記されています。
この鳥居をくぐって、こんもりした木立を抜けると右手のビルの陰に神社が現れます。
境内の中に入ってみると、正面には厳島神社の本殿があるのですが、横に目を向けるとそこには赤い鳥居があります。
手前左手にあるのが弁天様の鳥居。そして、奥にちらりと見えるのが稲荷の鳥居です。
そして、その稲荷の正面はこのような感じです。小高い木々に囲まれて周囲の喧騒からは想像できないような、静寂感があります。
真新しい鳥居には、このような立派な額がかけられています。額には「豊受稲荷」(ゆたかいなり)とあります。これは、後にネットで調べてみたのですが千葉に本宮がある稲荷神社のようです。
そして、その祠も小さいながらなかなか立派なしつらえです。
金色の金具がとても高級感を演出していますね。そしてその両脇には小さな石狐が、祠を守るように鎮座しています。でも、これ。左右の狐が違うデザインのものなんですよ。
さあ、いよいよ「豊受稲荷」のお狐さまたちの登場です。
はじめに祠の手前にある1対の狛狐。けっこう新しいようで顔つきもユーモラスです。もっこりした顔は「狐」というよりも犬のようです。
そして、祠の両脇にちょこんと座っていたのが、この2体。といってもこんなふうに、全くデザインが違います。明らかに対のものではありません右側の方が、上の狛狐と同じ作者のようですね。でも、それがなぜ対になっておらず、片方には左のような全く違う狐がいるのでしょう?

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