(ふたつやいなりじんじゃ/横浜市神奈川区西神奈川)
取材日:2005年4月3日
東神奈川駅から国道一号線を横浜に向かって歩き、すぐのところにある 石材店の裏手にあるのが、この稲荷神社です。神奈川区役所に用事が あって歩いている時に偶然発見しました。通りからは、ちょっと奥まって いるので、見過ごすところでした。規模は小さいのですが、けっこう活気 のありそうな稲荷です。由緒についてはわかりません。「二ッ谷」とは このあたりの地区名です。 |
写真に向かって右手が、すぐ国道一号線なのですが、ここは少し奥まっており、これまで全く気づきませんでした。 でも稲荷のシンボルである赤い鳥居もあるし、なんと言っても、稲荷の隣には町内会が祭りで使うのであろう「山車」の倉庫があります。きっと、祭りの時には、ここから山車を引き出して盛大に練り歩くのでしょう。 |
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正面から見たところです。二重の赤鳥居の奥には、一対の狛狐が鎮座し、その奥にはひっそりと社が佇んでいます。 まさに、定石通りの稲荷神社ですね。鳥居には細い注連縄もついています。 |
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お社の前にはお賽銭箱。その両側には、お狐さんがちゃんと座っています。でも、ここの狐は金網の中でした。それも、ご丁寧に赤い金網です。 さすが稲荷ですね。 |
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それにしても、かなり頑丈そうな「檻」ですね。狐が逃げ出すとでも思っているのでしょうか?それとも、盗んでいく人がいるのでしょうかね。 狐は小ぶりですが、それなりの迫力があります。できれば金網なしで面会したいものです。 |
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これじゃ狐さんが気軽に遊びにもいけなくてフラストレーションがたまりそうですね。 | |
この稲荷神社には、神社の名称が書いてあるはずの「額」がありません。 それで、境内をいろいろ見回ってみると、ありましたよ。石柱に「正一位二ッ谷稲荷大明神」とありました。これがこの稲荷神社の名称らしいのです。 | |
お社は、奈良の大仏さんのように「覆堂」の中に入っていました。いつ頃からこうなっているのかはわかりませんがお社を大事にしていることがうかがえます。 | |
お社を横から見たところです。なかなか、しっかりと造ってあるのがわかりますね。まるで、小さな住宅のようです。ちゃんとした大工さんがやった仕事です。 | |
石柵の柱には、寄進者の名前が書いてありますが、右端の柱に「神奈川五月会」とあります。そういえば、「横浜のきつねワールド」で「五月稲荷」という神社を紹介していますが、あの稲荷と何か関係があるのでしょうか? | |
こちらにも、興味深い文字がありました。稲荷神社なのになんと「熊野神社」とあります。神社の多くは、複数の神社の合祀というのが普通に見られることです。以前、熊野神社境内にある稲荷も紹介しました。熊野神社と稲荷神社は何か深い関係があるのかもしれませんね。 |