(ひらもといなりじんじゃ/横浜市保土ヶ谷区川島町)
取材日:2005年5月5日
相鉄線の鶴ヶ峰駅で電車を降り、水道道と呼ばれる道路を横浜方面に 向かって歩いていくと、10分ほどで鶴ヶ峰病院に出ます。そこを細い 脇道に入ったところにあるのが、この「平本稲荷神社」です。 ここは完全に住宅に囲まれてしまった稲荷で、由緒などは不明です。 |
地図でたどっていっても、なかなか見つけられません。というのもこの稲荷は、四方を完全に住宅に囲まれてしまっているからです。写真のように、たまたま駐車場の向こうに塀がなかったために発見することができました。 | |
稲荷に行くにも、このような細い路地を入っていかなければなりません。 周囲の住民に気を配りながら恐る恐る入ってみることにします。 |
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境内敷地の前には鉄の扉がついており、中には入れないようになっています。近所のおばさんに聞いてみたのですがここは個人の所有地で、今は勝手には入れないのだそうです。 | |
個人の敷地内の稲荷にしては実に立派な鳥居です。それにこの額もなかなか本格的です。ここには、「正一位平本稲荷神社」と記されています。「平本」というのが、この辺の旧地名なのか、この地主の名前なのか、定かではありません。 | |
鳥居の立派さに較べて、やや貧相なお社です。周囲は雑草が生い茂っており手入れされている様子はあまりありません。荒れ放題と言った感じです。少なくとも頻繁に誰かが参拝しているのであれば、社まで「けもの道」ができるはずですが、それもありません。 ただ、一対の狛狐がぽつんと立っています。ちょっと淋しそうですね。 |
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打ち捨てられたような稲荷でもこの一対の狛狐は、眷属として律儀に社を守っています。比較的新しいもののように見えます。 小さくてわかりにくいですが前脚の下には子狐が見えます口には巻物を咥えています。 |
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こちらは前脚で珠をしっかりと押さえています。口にも珠を咥えているように見えます。 近所の人の話では、たまに近くの小学生が、地域の歴史の研究のためにここを訪れることがあるそうです。 |