(おおぐちえきまえこうえんいなりじんじゃ/横浜市神奈川区大口通り)
取材日:2003年11月24日
わたしの住んでいた町に大口公園という場所があります。道路からちょっと 階段を登った高台になるのですが、いつもはおじいちゃんが日向ぼっ こをしたり、子供達が遊んでいるような公園です。その一角に隠れる ようにあるのが、このお稲荷さんです。 |
公園の裏手の路地から上を見上げると、ちらりと赤い鳥居が見えます。この近くに20 年も住んでいて、この存在には全く気が付きませんでした | |
坂道を昇っていくと、小さな祠が見えてきます。まわりの木々のねじれ具合がいかにも霊気
を漂わせていて、妖しい稲荷の雰囲気をかもし出しています。 たまたまの曇天も相まって、ますます妖しい・・・・・。 |
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上りつめると、そこには全体を朱に染めた小さな祠がありました。扉はたてつけが悪い ので閉まりきっていません。でも、そのおかげで、中を覗くことができました。 | |
扉を開けると、そこにはまぎれもない稲荷の形がありました。いつ納められたのか、榊
は干からびていたものの、瀬戸物の狐が一対、ちゃんと御神体を守っています。 たぶん、もともとはこの地主か誰かのプライベートな稲荷だったのでしょう。 |
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少し坂を上って、ほこらの背面を覗いてみます。正面からとはずいぶん雰囲気が違い、 トタン板で囲った安普請の小屋のようです。 |