両所宮稲荷神社

(りょうしょみやいなりじんじゃ/山形県山形市宮町)

2004年9月4日奉納

「両所宮稲荷神社」と書きましたが、そういう名前の稲荷神社というわけでは
ありません。例によって、「両所宮」という大きな神社の一角にある稲荷神社
のことなんです。「両所宮神社」は正式には「鳥海月山両所宮」(ちょうかい
がっさんりょうしょみや)と謂い、平安時代に創建されたという山形きっての
古い神社です。地元では「お宮様」と呼ばれて親しまれています。


「随神門」という山形市の有形文化財でもある壮大な門を くぐると、広く開けた境内に入ります。ここは、正月には 初詣の参拝客でいっぱいになります。正面には立派な本殿 が、そしてその手前両側には狛犬が座っています。
本殿の左手奥に大きな池があります。中では鯉が悠然と泳 いでいます。その畔、赤い橋の先に稲荷があります。松の かげにちらっと赤い鳥居が見えます。
これが稲荷の全景です。祠が2棟あります。別々の時代に 造られたのでしょうか?それにしても、時代を感じさせる 祠です。しかし、ここにも狛狐は、いません。またも、がっくり、です。
でも、鳥居は立派に並んでいますね。ぎくしゃくとゆがん でいますが、まあそこは愛嬌です。
額にはしっかりと稲荷神社とありますが、固有の名称は書 いてありません。
向かって左側の祠です。外側の社屋は覆いで、中に小さな 祠が入っています。
これがその中にある祠です。
その中には、お馴染みの瀬戸物きつねがいました。まずは 一安心です。やっぱり、稲荷にはきつねがいないとね。そ れにしても頑丈そうな鉄柵ですね。
これは向かって右側の祠ですこれも稲荷だとは思うのです が、定かではありません。でも、小さいながら実に立派で威厳のある社殿です。
池の反対側で、とてもミステリアスなものを発見しました。 「立ち入り禁止」のポールに隔てられた中島に、ぽつんと 建っている小さな石の祠です。謂れもなにもなく、ひっそりと建っているのです が、いったいこれは何なんでしょうか?
近づいて見ても、よくわかり ません。祠には、しっかりと注連縄が張ってありますから だれかがきちんと管理はしているようです。
いったいこれは何なんでしょう?知ってはならないものな んでしょうか?
ミステリアスであります??

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