鳥居稲荷神社

(とりいいなりじんじゃ/山形県山形市鳥居が丘)

取材日:2004年8月14日

山形市内を走る国道13号線の旧道沿いに「鳥居が丘」という場所
があります。この地名の由来となったのが、ここのページで紹介す
る石の大鳥居です。そして、その鳥居のすぐそばにあるのが、鳥居
稲荷神社です。

鳥居稲荷の由緒は不明ですがその近くにある、というより も、むしろこちらが主体である「石の鳥居」については、 強力な謂れがあります。これはなんと平安時代に造られた もので、現在、国の重要文化財に指定されている、という ものなのです
この鳥居は、その向こうにある「竜山」という山をご神体 とする信仰の聖地の入り口として造られたといいます。
そして、その石の鳥居の陰にあるのが「鳥居稲荷神社」で す。神社に鳥居があるのは当たり前なのですが、この名称 は「なるほど」と言わざるを得ませんね。なにしろあの巨 大な石の鳥居が名前の由来なのですから。
さて、その稲荷を見てみるとこれはまたずいぶんとオーソ ドックスにまとまっていますね。赤い鳥居に赤い社。鳥居 には神社の名称を示す額と注連縄。完璧な「稲荷セット」 と思いきや、狛狐はありません。またも、です。山形には 本当に狛狐がないのですよ。
額には確かに「正一位鳥居稲荷神社」とありますね。
すべてが真っ赤に塗られた祠はごらんの通りのお決まりス タイル。扉の前には、申し訳なさそうに瀬戸物狐が一尾だけおわします。やっぱり、ち ょっとさみしいです。
そして、その石の鳥居の陰に ちょっと気になるものを発見しました。それは祠の縁の下 の石です。何の気なしに見過ごしてしまいそうですが、こ こが「石鳥居」にまつわる稲荷であることを考えると、こ の石にもなにやら意味があると思うのは、考えすぎでしょ うか?ミステリアスです。


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