(こもいしいなりじんじゃ/山形県山形市こも石)
取材日:2004年8月13日
こも石地区は、風間のすぐ東にあたる地区です。農業を中心とした古い地区で 小高い山の際ぎりぎりまで、畑や田として耕している地域です。旧街道にこの 神社を示す石碑があり、そこから狭い農道を入ると、やはり山の入り口に赤い 鳥居が見えてきます。これが「こも石稲荷神社」の入り口です。 この神社の正確な名称がわからないため、とりあえず地域の名称をつけて 「こも石稲荷」と呼ぶことにします。 |
先の今内稲荷のこともあるので、少々不安ではありました が、こちらは、上り口がきちんと整備されており、期待で きそうなので、また登ってみることにしました。 | |
こんな山道を50メートルほど歩いていきます。 | |
坂をの登りきると、そこには古い古い石の階段がありまし た。なんとも雰囲気のある階段です。人々がどんな想いで この階段を作ったのだろうと思うと、感無量です。 階段の中ほどには、両側の杉の木に、細い注連縄が張ってあります。 | |
狭いピッチの階段を登ると、そこは幼稚園の遊び場ほどの
平たい広場になっています。 そして、その奥には、集会場>のような感じの社がぽつんと 建っています。期待した狛狐は、その影すら見えません。 |
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例のごとく、開かない扉にカメラのレンズを押し付けて、 内部の撮影を試みます。中もやはり神社の社というよりも 集会室のような殺風景な部屋で、中央にはでんと神輿が保 管されています。鴨居にはいくつかの額が飾ってあります が、それが何なのかまではわかりません。 | |
これが、反対側の様子。赤い幟と太鼓が印象的です。それ に、手前にはゴザが。要するに「お祭りセット」なんです ね。ここは、かしこまった神殿ではなく地域住民の集会場 だったり、お祭りの準備室だったり、保管庫だったりする のでしょう。狐こそいませんが、稲荷が生活に密着してい ることを想像させるに十分な空間でした。 |