(さいわいいなりじんじゃ/山形県山形市七日町)
取材日:2004年5月4日
山形市のほぼ中央にあるこの一帯は、以前「寺町」(てらまち)と呼ばれ 多くの寺が集まっている。山形市は城下町のため、敵が一気に攻め込んで 来られないように道がジグザグに造られており、その名残がこの寺町付近 にも見られる。その寺町の路地の一角にあるのが、この幸稲荷神社だ。 |
もともとは、この稲荷に隣接する法祥寺境内にあったらし いが、明治時代の「神仏分離の行政処分」から現在の位置 に移転したらしい。このあたりは「花小路」と呼ばれ、い わゆる昔の花街である。寺町の中に花街というのは似つか わしくないようだが「精進落とし」と言って昔の人の合理 的で粋な計らいなのだ。 | |
実はこの稲荷を発見したきっかけは、この看板からだった 一番下に「稲荷小路」とありこれは絶対にある!という確 信をもった。それに、この飲み屋の看板との>ミスマッチが 実によいのだ。そういえば、横浜の成田山別院のある場所 も伊勢佐木町、黄金町と言った超歓楽街ということも単な る偶然ではなさそうだ。 | |
その看板から横に入ると、そこはこんな感じの小路になっ ている。以前は「ちょっとした飲み屋」が並んでいたのだ が今はほとんど住宅に変わっている。その奥に、ちらっと 見えるのが目指す稲荷である | |
子供達の遊具の片隅に申し訳なさそうに建っていた社。造 りはなかなか立派。町中の稲荷らしく、ちょいとあか抜けた感じだ。 |
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シンプルな額には「正一位幸稲荷」とある。 | |
ここも中が暗く、扉も開けることができないので、なんと か写真でも撮ろうとしたのだが、ガラスに反射してうまく 撮ることができなかった。はたして、この中には狐はいる のだろうか??このもやもやの中に、何かきつねの霊でも 見える人はいませんか?ちなみに、これは心霊写真ではな く、カメラのフラッシュが反射しているだけです。はい。 |