金吉稲荷神社

(かねよしいなりじんじゃ/山形県山形市黒沢)

取材日:2003年8月10日

その昔、山城国稲荷山伏見稲荷大明神より分霊を頂き、坂の上地内に 鎮座す。この度のニュータウン事業により、この地に遷座す。
(以上は、神社の敷地にあった由緒書きによる)
ここは、夏休みに家族づれで黒沢温泉に行ったとき、散歩の途中で 見つけた稲荷神社だ。田圃の中に突然姿を現したこの神社、「妖しい」 雰囲気でいっぱいなのだ。


畑の真ん中に忽然と現れたこの神社は、この一角だけを神 聖な空気で包み込むように、まるで映画のセットかと思わ せるような雰囲気であった。
二層に重なった赤鳥居。その向こうに小さいながらも立派 なお社が見える。鳥居の柱の陰になっているが、そこには 一対の狛狐がある。山形の稲荷には実は狛狐は珍しいのだ
まさにできたてほやほや、と言った感じの狛狐。花崗岩を 彫刻したもののようだが、あごひげなんかがあって、ちょ いとトッポい。尻尾の先には銀色の輪が描いてある。でも 残念ながら、まだまだ貫禄不足だなあ。
そのうち、苔でも生えてきたら、いい感じになるだろうに
畑の真ん中に忽然と現れたこの神社は、この一角だけを神々しい空気で包み込んでいる。
この地方としてはとっても珍しいのだが、社の周囲には、 こんな狐の面が並んでいた。
いったいどういう意味があるのか?祭りの時にでもかぶる のだろうか?そんな風習は、あまり聞いたことがないのだ が。それにしても、この面どこで手に入るのかなあ?
小さいながらも、この社はなかなか立派。金の金具がいっ ぱいついて豪華絢爛だ。瀬戸物狐や柏木も供えられて。太い注連縄まで。
ついでに、中も見てみたいものだ。
この神社の社の裏に、不思議なものを見つけた。写真のよ うな小さな石碑。中央が四角にえぐられており中にこれまた奇妙な形をした 石の塊がつめこまれている。「男根」にも見えなくもないが。
これはいったい何なのだろうか?皆目、検討もつかないの だが。稲荷社と何か関係があるのだろうか?
あまり、深入りしない方がよいのかもしれない。

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